近江商人の町、滋賀県近江八幡。
その発展の中心地となったのは、近江商人が信仰を捧げた『日牟禮八幡宮』、そして土蔵や旧家の立ち並ぶ『八幡堀』です。
時代の流れに沿うように、建物や風景が変わってしまった現代、その場所だけは今もなお、当時の景色が広がっています。
滋賀の歴史を知るにおいて、滋賀県でも有数の観光地ですので、大人だけでなく子供の学びにもなるため、家族連れでの訪問者も多く見かけます。

近年は新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされていますが、日牟禮八幡宮では左義長まつりも有名。
今回は、近江商人の愛した町、近江八幡市の『日牟禮八幡宮』と『八幡堀』を紹介します(^^)/
日牟禮八幡宮
基本情報
さざなみ街道(県道2号)から多賀方面に進んだ場所に『日牟禮八幡宮』があります。
日牟禮八幡宮は『ひむれはちまんぐう』と読みます。
石標の文字が少し違いますが、日牟禮の『禮』は、現代の常用漢字で『礼』ですので、間違いではありません。

ちなみにタイトル画像の『ネ(しめすへん)』に『豊』の文字は、旧漢字の『禮』と常用漢字の『礼』との間に使われていたそうで、こちらも間違いではありません。
日牟禮八幡宮の鳥居をくぐってすぐに、無料の駐車場があります。
奥まで進んだ場所にある八幡山ロープウェイ近辺にも駐車場がありますので、満車の際にはそちらもご確認ください。
土日は参拝客が多いため、車で訪問される場合は早くに到着して参拝するか、夕方の空いている時間を狙って参拝するか、どちらかがいいかと思います。
公共交通機関を利用する場合は、JR『近江八幡駅』下車、徒歩30分。
または駅からバス利用で『大杉町』下車、徒歩5分。
所在地 滋賀県近江八幡市宮内町257
電話 0748-32-3151
営業時間 9:00~17:00
※左義長まつり開催の際には大変混みあいますので、公共交通機関の利用を推奨します
近江商人の守護神
その昔、近江商人の信仰を集めた日牟禮八幡宮は、現代も厄除開運の神様として崇められています。

商売繁盛、家内安全、学業成就といったご利益を求めての参拝が多いのですが、他にも安産祈願や心願成就といったご利益も得られます。
近江商人の守護神として『八幡さま』と親しまれた日牟禮八幡宮は、地名である『近江八幡』の由来になったと言われています。
日牟禮八幡宮と聞くと『左義長まつり』をまず思い浮かべます。
調べたところ、近年は新型コロナウイルスの影響で自粛されているとのこと。

450年の歴史を持ち、天下の奇祭とされる日牟禮八幡宮の盛大なる左義長まつり。
滋賀に住みながらも一度も拝見したことがないので、ぜひ再開してほしいと願います。
紅葉の季節がお勧め
今回、日牟禮八幡宮に訪問したのは12月上旬。
赤く彩られた美しい境内にて参拝することができました。
神社と紅葉のコラボって、なんでこんなに美しいんでしょうね。
春の桜も良いですが、私的には秋が一番お勧めです。
八幡堀
基本情報
日牟禮八幡宮のすぐ傍には、昔の風景そのままの『八幡堀』があります。
古い家屋や納屋が建ち並んだお堀を眺めていると、タイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
こちらは橋の上から撮影しましたが、橋の下へ降りての撮影も可能です。

お堀ですから、お世辞にもキレイだとは言えませんが、大変風情のある景色です。
橋の足元に咲く、初夏を彩るあじさい。
石を積み上げた個性的な壁の雰囲気と相まって、とても雰囲気がありますね。
初夏のあじさいだけでなく、季節に応じた四季折々の八幡堀を見ることができますので、日牟禮八幡宮へ参拝された際には、ちらっと傍にあるお堀も見学してみてください♪
周辺の見どころ
八幡堀周辺のエリアには、いくつもの見どころがあります。
その中でもお勧めの場所を紹介しますね。
まずは『瓦ミュージアム』
奥の方に見えるのがミュージアム入り口です。
瓦を専門にしたミュージアム自体も国内では珍しいのですが、このミュージアムまでの丁寧に石が組み立てられた道もまた、極めて珍しいのではないかと思います。
この美しい道と白い土蔵も、瓦ミュージアムの見どころ。

館内に入るまでも情景を楽しめる、素晴らしいミュージアムです。
次に『白雲館』
明治10年に子供の育成を目的とした学校として建てられ、当時はとても珍しく、現代では非常に貴重な疑洋風の建築物。
館内は観光案内所となっており、お土産品なども販売されています。

他に、映画やドラマの撮影に八幡堀を訪れた有名人のサインが数多く展示されていたり、市民ギャラリーとして作品が飾られていたり。
更に今回の訪問時では、とても素晴らしい作品を見ることができました。
写真では分かりづらいですが、これ、めちゃくちゃ大きいんです!

でも、驚くべき箇所は大きさではありません。
なんとこれ、あられや胡麻などの食品で出来ているんです(”Д”)
いつまで飾られているか定かではありませんが、この作品はぜひとも見て頂きたいです。
秋の八幡堀
八幡堀に訪れたのは、今回で2度目。
前回はあじさいの咲く季節、今回は紅葉の季節でした。
初夏の新緑の中、お堀を彩るように咲くあじさいも可愛らしかったのですが、紅葉はそれ以上に魅力がありました。
赤が差されることで、濁ったお堀が輝いて見える不思議。

キレイですね。
紅葉にフォーカスを当てると、また素敵な写真が撮影できました。
穏やかに季節を楽しめる八幡堀。
いろんな時期に赴いて、その美しさを感じてみてください。
心が洗われますよ。
まとめ
- 近江商人が信仰した『日牟禮八幡宮』は、滋賀県近江八幡市に位置します
- 特に商売繁盛のご利益を期待した参拝客が多く訪問します
- 有名な左義長まつりは、近年の情勢を受けて自粛傾向
- 日牟禮八幡宮の側には滋賀の観光地『八幡堀』があります
- 周辺エリアも見どころが多々あり、特に瓦ミュージアムと白雲館は見ごたえあり
- 日牟禮八幡宮も八幡堀も、秋の紅葉の季節がお勧め
日牟禮八幡宮周辺は、スピリチュアル効果のある癒し空間。
ゆっくり足を進めながら、穏やかに観光が楽しめるので、ご夫婦やカップル、友達と歩いてみてくださいね。
もちろん、ひとりでゆったりとした自分時間を過ごすのもいいですよ。
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