滋賀県湖南市にある『長寿寺』は天台宗の寺院。
その本堂は国宝、更に数点の重要文化財が現存しています。
御本尊が子安地蔵菩薩とあって、通常は子宝や安産の祈願に訪れる方が多いのですが、秋には美しい紅葉を目当てに参拝する人々で賑わいます。
そんな噂を聞きつけて、私も長寿寺に紅葉を見に行ってきました。
今回は、11月中旬の素晴らしい秋のグラデーションと共に、国宝『長寿寺』をご紹介します(^^)/
湖南三上『長寿寺』
アクセス&駐車場
国道1号線から県道119号線に入り、しばらく進むと『長寿寺』に辿り着きます。

案内標識も出ていますので分かりやすいと思います。
長寿寺のHPには「駐車場は普通車20台」とありますが、紅葉のシーズンで駐車スペースを設けておられるのか、私たちが伺った時はもっと駐車できる広さがありました。
また、こちらも紅葉シーズンに合わせてかと思いますが、少し離れた場所に臨時駐車場も設けられていました。
駐車場から少し歩くと、長寿寺の門と石標があります。
駐車場から見上げた時に素晴らしい紅葉が広がっていたので、こちらの門から見る景色を期待していましたが、期待通りの美しさでした。

まだ門もくぐっていないのに、既に大満足できるくらい美しい景色。
関係者の方でしょうか、観光客に「今が一番グラデーションが綺麗なんですよ」と説明されていました。
緑と黄色と赤の葉それぞれに濃淡があり、本当にキレイでしたよ。
ちなみに、訪問したのは11月中旬です。
所在地 滋賀県湖南市東寺5丁目1-11
電話 0748-77-3813
拝観時間 9:00~16:00
入山料 大人600円、高中学生300円、小学生は保護者同伴のみ無料
境内概要
長寿寺は国宝に指定されている本堂の他に、数点の重要文化財もあります。
本堂内部や収蔵庫などは撮影禁止となっていますので、写真はありません。
ぜひ参拝の際にご覧くださいね。
こちらは本堂の外観です。

中には重要文化財である釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像が坐しておられます。
長寿寺はご本尊が子安地蔵菩薩ということで、本堂の外にはかわいいお地蔵さんも並んでおられました。
子宝祈願、安産祈願をご希望の方は要予約。
安産祈願は本来『戌の日』とされていますが、長寿寺ではそれに限らず祈願の受け付けが可能です。
本堂内陣でのお参りになります。
紅葉めぐり
秋のグラデーション
今回の目的は、紅葉を楽しみながらの参拝です。
長寿寺に広がる紅葉の美しさは、駐車場からもうかがえるほどでしたので、もちろん目的達成♪
真っ赤に染まった紅葉の風景もキレイですが、こちらの紅葉のグラデーションは、また格別。
この風情ある光景は、日本の秋でしか味わえませんね。
本堂までの道は、紅葉に包まれながらゆっくりとお散歩ができます。
真っ赤な星が散りばめられた空。
下から見上げる紅葉も、とてもキレイです。
重要文化財、弁天堂と紅葉。
文明16年(1484年)に建立されたとされる弁天堂。
その歴史ある構造と、紅葉の優しい暖色が非常にマッチしています。

長寿寺の紅葉は、例えば赤色だけでも濃淡の幅が広く、それらが重なって見えたときの美しさは感動もの。
見頃は11月中旬から下旬。
今年はどこで紅葉を見ようかな~なんて考えておられる方は、ぜひ長寿寺に参拝へ赴き、この感動の景色をご覧になってください(^^♪
映え写真も撮れる
情緒溢れるロケーションですから、各所で素敵な映え写真も撮影できます。
赤い番傘と、その上を泳ぐ紅葉。
この番傘は通路にあるベンチに設置されていました。
こちらも通路にある風車。
撮影する角度により、紅葉のグラデーションと相まった美しい映え写真に。
道に落ちた葉っぱたちも、秋の風情があっていいですよ。
こちらは人がいない瞬間を見計らって撮影しました。

同じようにベストな瞬間を狙って、カメラを構える人も多かったです。
お寺ならではの情景と秋の風景は、映え写真を撮る抜群のロケーション。
ぜひ、この美しい光景を記録に残してくださいね。
境内散歩を楽しむアイディア
興味を引くプレート
境内を歩いていると、参拝者への心遣いを端々に感じます。
そのひとつがこちら。
境内に植えられた植物ひとつひとつに、名称や簡単な説明が記されたプレートが付けてあります。
本堂までの道では多種類の植物を見ることができますが、私が確認した限り、全ての植物にプレートが付けられていました。
植物にさほど興味のない私でも、花言葉や誕生日花の情報が記されたこのプレートには、非常に興味を引かれました。
風情溢れる休息の場
本堂までの道には、休憩所のような場が設けられています。
木々から漏れる輝きの中、ゆっくりとくつろげるように工夫された休憩所もありました。
優しさが滲み出る案内板。

ナンキンが陶器の花瓶に生けられていますが、信楽に近い場所だからか、こうやって所々に信楽焼作品が飾ってありました。
フクロウや猫の置物が多かったように思うので、それらを探すのも楽しいかもしれません。
フリーなお地蔵さん
門のすぐ傍には、こんなものが。
『お地蔵さんと境内散歩』
説明書きには「境内をご自由に連れて行ってあげてください」と書かれています。
お寺参りは子供たちにとっては億劫なもの。
そんな子供たちの気持ちに寄り添った、素敵なアイディアだなと思いました。

お地蔵さんを楽しませるという責任を担うわけですから、きっと子供本人にとっても楽しいお散歩になるでしょうね。
可愛いお地蔵さんですが、そのまま持って帰っちゃダメですよ~。
帰りにはちゃんと元の場所に戻しましょう。
まとめ
- 天台宗の寺院『国宝 長寿寺』は、滋賀県湖南市にあります
- 秋の紅葉シーズンが特に人気で、参拝客で賑わいます
- 紅葉は11月中旬から下旬が見頃
- ご本尊が子安地蔵菩薩の長寿寺は、子宝や安産にご利益があります
- 本堂は国宝、更に数点の重要文化財があります
- 境内は子供も楽しめるアイディアもあり、優しい気配りを感じます
紅葉の名所は数多くありますが、滋賀で紅葉を楽しむなら長寿寺がお勧め。
年の瀬が迫る11月、厳粛なる本堂で静かに手を合わせ、美しい紅葉の中で1年を振り返えるのも乙なものです(^^)/
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