日本の滝百選制覇を目指して今回訪れたのは、いくつもの滝が連なる三重県の『赤目四十八滝』です。
全部の滝を拝むためには、片道4㎞の山道を進まないといけません。
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とはいえ、きちんと整備されたハイキングコースになっているため、比較的スムーズに歩くことができました。
ただ、16時までに下山するようにとのことで、入山が遅かったため、半分にも満たない距離で時間切れ(ToT)
しかし、それだけの距離でもいくつかの滝を拝むことが出来て、道中には見所もたくさんあり、かなり楽しめました。
次回は必ず最後の滝を目指して再チャレンジします!
今回は三重県の『赤目四十八滝vol.1』として『行者滝から布曳滝』までをご紹介します(^-^)/
赤目四十八滝とは
三重県名張市を流れる滝川、その上流の渓谷にある一連の滝を『赤目四十八滝』と称します。
赤目四十八滝は『日本の滝百選』だけでなく、他にも『平成の名水百選』『森林浴の森百選』『遊歩百選』にも選ばれています。
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その昔、伊賀忍者の修行の場として、たくさんの忍者を輩出したとされる場所!
『四十八』とは、滝の数ではなく『数が多い』の意味で、実際に赤目四十八滝に存在する滝数は23本。
その中でも勢いのある5本の滝は、赤目五瀑と呼ばれています。
今回は最初の滝『行者滝』から『布曳滝』までしか行けませんでしたが、赤目五瀑のうち3本は前半に集中しているため、その3本は見ることができました。
また、山道は遊歩道となっていますので、大自然の精気と滝から出るマイナスイオンを浴びながらのハイキングコースとしても最適です。
所在地 三重県名張市赤目町長坂
電話 0595-41-1180
営業時間 9:00~17:00
入山料 大人500円、小中学生250円
基本情報
アクセス&駐車場
名張大橋を進んで国道165号線に入ると『赤目四十八滝』の案内標識が出てきます。
その表示に従い、県道567号まで進むと到着します。
赤目四十八滝の専用駐車場はありませんが、周辺の数店舗で駐車場運営されていますので、そちらを利用してください。
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私たちが利用した駐車場は500円でしたが、どこも駐車料金は500円前後だと思います。
公共交通機関を利用する場合は、近鉄赤目駅からバスで約10分『赤目滝』下車。
バス停から徒歩5分程度で到着します。
駐車場から滝の入り口まで少々歩くのですが、お店があったり博物館があったりして楽しいので、気が付いたら「もう入山口!?」って感じでした。
入山口の前には、ハイキングコースの地図が掲示されています。
各所に点々と緊急ボックスが存在してますよね。
実はここ、携帯電話の電波が入らないんです。
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歩きやすい山道とはいえ山の中ですから、いつトラブルに見舞われるかわかりませんので、短い間隔で多数の緊急ボックスが設置されていると安心感があります。
とはいえ、何もないに越したことはありません。
思わぬ事故や自然災害などに備えて、ハイキングに適切な服装と靴で入山しましょう。
犬も入山可能ですが、細い道や階段もあるためハイカーの進行を妨げる可能性、そして途中から犬はキャリーバックに入れるように指示もありますので、私の個人的な意見としては犬の入山を推奨しません。
日本サンショウウオセンター
いよいよ滝への道へ入ります。
まず、入山口の手前にある『日本サンショウウオセンター』で入山料を支払います。
こちらが日本サンショウウオセンターの入口。
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中は世界的にも珍しいサンショウウオ専門の水族館になっています。
館内は規模としては広くありませんが、日本在来種から様々な国のサンショウウオを間近で見ることのできる、非常に貴重な水族館です。
名前や詳細の書いたプレートが設置してあり、とても興味深く拝読しました。
こちらを出ると入山口なのですが、あまりに熱心に見学していたため、結構な時間が経過してしまいました( ; ゚Д゚)
普段見ることができないサンショウウオの姿にはとても興味を引かれるので、帰りに時間があればゆっくり見学するのがベストかなと思います。
ハイキングコース
入山口からはハイキングのできる遊歩道になります。
とてもキレイに整備された道で、危険な場所には手すりもあるので、ご年配の方でも歩きやすいと思います。
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階段の方ではなく、右の平坦な道を進みます。
最初の滝にたどり着くまでの道のりも、周囲の景色に非常に癒されます。
少し距離がある高さからでも、川底がはっきりと見えるくらい水がキレイ。
この美しい景色が衰えることのないまま、最初の滝へと道は続きます。
行者滝から乙女滝まで
ここからはコースを歩く順に、滝や見所をざっくりと紹介していきます。
行者滝
入山口から最初に見える滝は『行者滝』です。
さほど落差はありませんが、水音は激しかったです。
中心の岩を挟んで、小さな滝が左右に流れていました。
霊蛇滝
行者滝から少し進むと、2本目の滝『霊蛇滝』があります。
滑らかな傾斜を流れる滝で、滝壺から広がるエメラルドグリーンの水が非常に美しく印象的。
階段を上り、上部から撮影してみました。
滑り台のような角度の岩に、水が激しく流れ落ちているような感じ。
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その名の由来の通り、岩肌を白蛇がよじ登っているようにも見えます。
霊蛇滝を越えると、少し段差の強い階段を含む道になりますので、気をつけてくださいね。
不動滝
階段を上った先には、最初の赤目五瀑『不動滝』が現れます。
さすが赤目五瀑のひとつというだけあって、これまでの滝とは勢いが違います。
落差15メートル、落ちる水の激しさも凄い。
身体を包むマイナスイオンが、ひとまわり分厚くなった感覚がしました。
乙女滝
続いては『乙女滝』です。
その名のイメージ通り、水面を包むように流れる優しくも強い滝です。
滝と言うには未熟な感じがしましたが、実は深さ1mの滝壺があるそうです。
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表の顔は優しく、内に深い想いを隠す。
うん、やっぱりしっくりくるネーミングだな。
八畳岩から布曳滝まで
乙女滝を越えてしばし歩くと、トイレや休憩所があります。
スピリチュアル効果抜群の場所にあるので、疲れた方はここで少し休息を取ってから先に進まれるといいかもしれません。
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ちなみに駐車場からここまでトイレはありませんので、駐車場で済ませておいたほうがいいですよ。
では引き続き、その前にある『八畳岩』から、今回の最終地点『布曳滝』までをご紹介します。
ちょっと休憩・八畳岩
渓流の中に転がる大きな岩『八畳岩』は、その名の通り八畳敷の広さがあります。
写真では分かりづらいですが、本当に大きな岩で、見ごたえありますよ。
トイレや休憩所は、ここから少し進んだ場所にあります。
千手滝
休憩所から更に進むと、次に現れるのが2本目の赤目五瀑『千手滝』です。
岩を伝う水が千手のように落下することから、この名前が付けられたそうです。
この滝は、周囲の岩や木々とのコントラストが非常に感動的。
でこぼこした岩肌を滑ったり跳ねたりする滝の表情に魅了され、ずっと眺めていても飽きない、中毒性のある不思議な滝です。
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落差は最初の五瀑『不動滝』と同じ15mなのですが、この千手滝はまた違った趣がありました。
目線を上に・天狗柱岩
滝をメインとして歩いていると、どうしても水辺にばかり目が行きがち。
もちろん川の流れを見ながらのハイキングも清々しくて良いのですが、この『天狗柱岩』の案内掲示を見つけたら、ぜひ視線を上げてみてください。
見上げる方向を指した矢印も、親切に書かれていますね(^^♪
矢印の方向を見上ると、そうそう見ることのできない光景を見ることが出来ます。
天に向かって伸びているかのような、柱状の岩。
これが自然に出来たものだと考えたら、なんだか山に意志があるような気がして、正直「怖い!」と思ってしまいました。
でも何故か見入ってしまうのは、この天狗柱岩が人を惹きつける力を持つからなのか。
それとも、単なる怖いもの見たさでしょうか。
布曳滝
続いて、今回の最終地点となった『布曳滝』、3本目の赤目五瀑です。
布曳滝の直前には、少々段差のある階段と、その先に軽くぬかるんだ細い道がありますので、充分に注意して向かってください。
そして更に、その先の橋を渡ります。
若干幅が狭く、手すりもない橋ですので、こちらも充分に注意をはらいながら渡ってくださいね。
橋を渡ると、これまでの滝の中でも群を抜いて美しい滝が現れます。
ここまでの道のりを歩いてきたご褒美のような、とても美しい布曳滝。
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落差30m、白い布をかけたように水が滝壺に落ちていきます。
ここから先は時間の都合で進めませんでしたが、この場所にこの滝があることで、もっと先に進んでみたいという意欲が湧きました。
実は膝負傷中の私。
普通の足ならここまで30分余りだと思いますが、膝への負担を考慮して、ゆっくりと4~50分くらいかけて辿り着きました。
ですが、膝の痛みもさほど無く、そんなに疲れることもなかったんですよね。
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ゆっくりペースだったからなのか、大自然に癒されたのか、それは分かりませんけど、時間さえあればまだまだ進めました。
今回は残念ながら『布曳滝』で引き返すことになりましが、次回は時間切れにならないように朝早くから向かい、必ず最後の滝まで拝みたいと思います!
まとめ
- 三重県名張市赤目町にある『赤目四十八滝』は日本の滝百選に選出されています
- その滝川には23本の滝が連なっています
- 中でも勢いのある代表的な滝は『赤目五瀑』と称されています
- 山道は遊歩道となっておりハイキングコースとして利用できます
- 大自然の精気と滝からのマイナスイオンを大いに感じることができます
- 入山の直前にある『日本サンショウウオセンター』では、複数の貴重なサンショウウオを見ることができます
今回は途中までで引き返さないといけなかったため、その時点までのレポートしか出来ませんでした。
でもどうしても最後まで制覇したいので、また必ず再チャレンジします!
次回の「赤目四十八滝vol.2」を楽しみにしていてくださいね~(^^)/
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