滋賀県栗東市には湖南地域最大の滝『九品の滝』が存在します。

『九品』は『くぼん』と読みます。
上滝、中滝、門滝の3つからなる九品の滝は、総落差20m。
渓流も含めると100mにもなります。
それだけ聞くと、どんな迫力ある滝が拝めるのか、かなり期待してしまいますね~( *´艸`)
このコロナ禍、滝観光は人混みを避けたい方に最適なので、度々お勧めしていますが、今回の滝も勿論かなりのお勧めスポットです。
三密どころかゼロ密、美しい自然に包まれて、マイナスイオンを体いっぱい浴びることができます。
今回は、そんな滋賀県の湖南地域最大『九品の滝』をご紹介します(^^)/
基本情報
九品の滝とは
県道12号線、穴口川添いの道の途中に『九品の滝』があります。
事前に調べたところ行き方が複雑な感じがしたので、Googleマップのナビに従って向かったら、スムーズに辿り着けました(*^^)v
道から見える場所に石碑があるので分かりやすいです。
石碑の隣にある石板には、九品の滝の由来が彫られています。
九品(くぼん)とは、仏教用語。
仏教の知識がほんの少ししかない私が解説するのは恐縮ですが…
人は亡くなると極楽浄土に生まれます。
その生まれ方には9つの階級があり、それは生前の行いによって決まります。
九品の滝を構成している上滝、中滝、門滝は、その階級に似ています。
同じ水が流れるひとつの滝なのに、それぞれに顔があり、それぞれの音を持っています。
という意味だと、私は解釈しました。

ご存知の方、もし間違ってたら教えてくださーい(*_*;
この石碑の右側に駐車場がありますが、駐車できる台数は5~6台といったところでしょうか。
私が訪問したのは日曜の13時ごろでしたが、満車状態でした(^^;)
遊歩道の入り口付近に軽自動車が1台駐車できるスペースがあったので、そちらに駐車しました。
駐車場付近には滝周辺の案内図があります。
この案内図にあるように、九品の滝は『井上の滝』とも呼ばれているようです。
きっと、こちらの所在地が「栗東市井上」だからですね。
所在地 滋賀県栗東市井上
問合せ 077‐551-0126(栗東市観光物産協会)
遊歩道入り口
駐車場からすぐの場所に遊歩道の入り口があります。
親切な看板が立ててありますので、分かりやすいかと思います。
バイクや自転車の侵入を避けるための鎖が掛かっています。

徒歩のみ先に進むことが出来ます。
この鎖、道の両サイドに余白なく掛かっているので、跨ぐかくぐるかしか先へ進む方法がありません。
小さなお子さんならくぐれるくらいの高さですが、跨ぐにしては年配の方には危険な高さなので、気を付けてくださいね。
滝までの道
異国のような堰堤
遊歩道は特に気になる障害もなく、山道とはいえ平坦で歩きやすいです。
水の音の他にも野鳥の鳴き声が聞こえたり、蝶々が飛んでいたり、山の大自然を満喫することができる、ヒーリング効果抜群の遊歩道。
入り口付近からの光景。
濃淡様々な緑に包まれた、非常に空気の澄んだ空間です。

駐車場に5台の車が駐車されていましたが、1組のお子さん連れのご夫婦とすれ違った以外は、誰とも出会いませんでした。
入り口からほんの30mほど歩いたところで、隣を流れる穴口川に設置された堰堤が現れます。
日本の堰堤とは思えない、ハウルとかに出てきそうなビジュアル。
写真では見づらいですが、堰堤には古代のエジプト壁画のような模様が施されていました。
小さい堰堤ながらもその魅力的なビジュアルに、足を止めてしばらく見入ってしまいました。
門滝に到着
堰堤の辺りから杉林に入ります。
光が遮られて急に肌寒さを感じ、ちょっと怖い雰囲気。

道は引き続き平坦で歩きやすいですよ。
この辺りから山肌を這う山水が見れたり、野鳥の鳴き声も大きく聞こえるようになり、山の風情をとても感じることができます。
杉林に入ってから、15mほど進んだ距離に1つ目の滝、門滝があります。
さほど高低差のない小さな滝ですが、その勢いは凄い。
ドドドドドッと音をたてて、水が滝壺に吸い込まれていく様は見ごたえあり。
この辺りから肌寒さが増してきますので、季節によっては上着が必要かもしれません。
ちなみに私が訪問したのは10月下旬でしたが、上着を持って行かなかったことを後悔しました。
門滝の場所から振り返って写真撮影してみました。

入り口からここまで、大人の足で2分程度。
寒さ以外には障害もなく、簡単に辿り着けました(*^^)v
中滝から上滝へ
門滝からほんの少し進むと、中滝に入ります。
とてもキレイな水が穏やかに流れています。
「滝」と名は付いているものの、斜面を水が這うように流れているような感じ。
段差により水の流れが速まっている箇所はありましたが、滝にしては流れが比較的穏やかに見えました。
ここから上滝までは、階段が設置されています。

手すりはありますが、所々に苔が生えていて滑りやすいので、気を付けて進んでくださいね。
階段を上り始めると、強い水音と共に上滝の姿が見えてきます。
上滝に辿り着くまでの間、いくつもの小さな滝が連なる中滝は、とても見ごたえがあります。
途中まで木の枝に隠れて全貌がうかがえない上滝も、一番上まで階段を上がると前面に顔を出します。
さすが上滝、その高低差に反して勢いが凄い!
大自然の中の幻想的な光景と、マイナスイオンをひしひしと感じる雰囲気に、非常に心が癒されました。
上滝の周囲は、本当に人間の手が加えられていないような大自然なので、野生動物がひょっこり出てくるんじゃないかとドキドキしました。
リスとかネズミとかの小動物ならいいけど、ここの雰囲気はなんだか熊が出そう(”Д”)
調べたことろ、熊が出るという情報は無かったので大丈夫でしょう!多分!
九品の由縁
九品の滝は、上滝、中滝、門滝と、三種三様に全く違った表情をしていました。
水音、勢い、石の色、全てにおいて様々な表情を見ることが出来ました。
緩やかに流れていたと思った一歩先で、急に流れが早くなったり。
水面に出た石を避けながら流れていたり、石を覆うように流れていたり。
1つの流れを共有している滝なのに、場所によって全然違った趣がありました。
渓流を含めた100mの水の流れの中で、これだけその光景に変化があるのは珍しいですね。

これが「九品」たる由縁なんだなと納得。
この一歩進む毎に変化する景色を、みなさんもぜひご覧になってみてください(^^)/
まとめ
- 湖南地域最大の滝『九品の滝』は滋賀県栗東市の穴口川にある滝です
- 上滝、中滝、門滝によって出来た総落差20mの滝は見ごたえ充分
- 仏教用語の極楽浄土における教えが滝名の由来
- 滝までは穏やかな遊歩道になっており5分ほどで上滝に到着できます
- 途中からは階段が設置されていますが足元には充分注意を
- 九品の滝は観光客の少ない密避け穴場スポットです
全国に滝はたくさんありますが、上滝までの道中、これだけ景色を楽しめる滝は限られていると思います。
思う存分マイナスイオンを浴びて、心も体もキレイにリフレッシュしましょう(^^♪
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