栃木県にはいくつもの温泉郷があります。
鬼怒川、湯西川、日光、那須など有名な温泉郷の中で、塩原温泉郷にある日本最大級の足湯施設の紹介をします。
塩原温泉は私が子供の頃から訪れていた温泉郷で、宿泊はもちろん、日帰り温泉や川遊び・地元グルメなどがたくさんあり、日帰りでも楽しめる素晴らしい温泉地です。
交通の便は公共のバスか車でしかいけないような高い山々に囲まれた渓谷沿いの温泉郷に足湯施設「湯っ歩の里」があります。
屋内の足湯施設なので、天候に関係なく楽しめる施設となっています。
ただ、浸かっているだけの足湯ではなく、健康になることを考えられた施設なので詳しく紹介したいと思います。
塩原温泉郷
文豪たちに愛された温泉郷
栃木県の北部に広がる那須野が原の西側に位置する塩原温泉郷は高い山々に囲まれていて、その谷間を流れる箒川沿いにある温泉郷です。
11地区に分かれている温泉地は1,000年以上の歴史のある温泉郷で、約150か所の源泉からはいろいろな泉質や成分の温泉が湧き出ている全国でも珍しい温泉郷だそうです。
夏は避暑地として、秋は紅葉を楽しむために、昔からたくさんの観光客が訪れていた中で、夏目漱石・尾崎紅葉・谷崎潤一郎・与謝野夫婦など、名だたる文豪たちが塩原温泉郷の自然と温泉を求めてこの地で創作活動や静養をしたそうです。

塩原を題材にした作品が残っているそうですよ。
アクセス
東北自動車道路・西那須野塩原ICを右折して国道400号をひたすら西に向かいます。
途中には観光牧場の「千本松牧場」や道の駅「アグリパル塩原」がありますが、そこも通過して進みます。
進むにつれ山の中の片側が切り立った崖や道路ギリギリまで生えている木、そして、反対側は箒川が流れる渓谷沿いのカーブの多い道を進んで行きます。
一応は国道なのですが、木のせいなのか道幅が狭く感じますし、大型のバスやトラックなどが来るとすれ違うのが怖いくらいです。
塩原温泉郷は雰囲気の良いところなのですが、この道を約8kmほど通らなくてはならないので、行く気が失せてしまうのです。

景色がキレイだし、美味しい食べ物もたくさんあるのです。
しかし、2022.3.26に「下塩原バイパス」として約4kmほど橋とトンネルが開通して、とても通りやすくなりました。
国道の中でも、いちばん道幅が狭くカーブの多い区間が広くて運転のしやすい道路となっていたのです。
しばらく前から工事がされていて、以前訪れた時は、狭い道路を片側通行にしていたので塩原温泉郷に行くのが不便でした。

安心して通れたので、新緑と川を眺めながら気持ちよく通行できました。
トンネルを抜けると塩原温泉の中心部まではカーブがないので安心ですし、ここまで来ればあと少しで目的地の「湯っ歩の里」は近いです。
日本最大級の屋内足湯
国道を進み川の反対側に行く信号機があり、左折して橋を渡って直ぐ右側に看板がありそこを入ると駐車場になります。
駐車場は広くて約30台駐車可能ですし、大型バスも駐車できるほどの広さです。
敷地内から湧き出る豊富な温泉をかけ流しにして楽しめる足湯施設です。
湯っ歩の里
建物は神社のような感じの木材をたくさん使ったオシャレな造りの建物です。
建物の後ろ側は箒川があり、川への傾斜を利用した造りの建物で入り口が2階で、足湯は1階となっています。
入り口横の案内の看板に建物のエリアマップがあり、7つのエリアからなっているそうです。

歩廊を行くと庭園に行けて川を見ることができます
入り口の建物は「歌仙堂」といい、受付・トイレ・ロッカー室のある管理棟です。
入り口の自動ドアを入り、靴を脱いで靴入れのロッカー入れます、鍵はかかりますが無料です。
施設内は天井も側面も全面ガラス張りでとても明るく、ピカピカになっている床は素足で歩いても気持ちがよいです。

外の景色が見えるので解放感抜群です。
階段を下に降りて受付をします、エレベーターもあるので、足の不自由な方でも安心です。受付の奥にもロッカー室があるので荷物を預けられます。
ワイドパンツをはいて行ったのでまくれば大丈夫と思ったのですが、受付のスタッフの方が心配してくれてバンドを貸していただきました。

優しい気遣い嬉しいですね。
さっそく「足湯回廊」へ、足を拭くタオルは必要ですが、無い方は受付で200円で買えます。
足つぼの回廊
「足湯回廊」は全長60mで片側30mの開放的な円形の造りの足湯が左右に分かれていて、看板は分かりにくいのですが「ぬるめ」「あつめ」の足湯回廊となっています。
先ずは「ぬるめ」の足湯へ、「ぬるめ」の温度は38度くらいだそうです。
足湯回廊は細長い屋根の付いている全面ガラスサッシになっていて、所々空いている窓から風が入ってきて心地良いです。

屋根があるので天候に関係なく堪能できます
足湯は大小さまざまな石があり、それぞれの石には「運転疲れ」「冷え性」「二日酔い」などの効能があり程よく足の裏を刺激されて気持ちが良かったです。
足湯の周りはベンチになっていて、ゆっくり座って景色を見ながら足湯を堪能できます。足しか入っていないのに、体がポカポカしてきます
そして「あつめ」の足湯へ、温度は42度くらいだそうです。

かなりの熱めです。
訪れた日は平日お昼を過ぎていて利用する人は少なく、先に入られていた年配の女性の方々が「最初は熱いけど、入っているとなれるから大丈夫よ」と笑顔でおっしゃってくださったので、「そうなのですね。」と返事をして足を入れたら!
凄く熱いです!それでも我慢して5歩、歩きましたが熱くて痛くて我慢できませんでした。
足首を見たら赤くなっていました、当然ですよね。

ご年配の方々は普通に入っていたのですごいですね。
庭園と間欠泉
気を取り直して、熱くなった足を冷やすのにベンチの後ろの廊下を歩きながら、庭園に咲いている花や桜を眺めながら休憩です。
梅や椿・つつじ・桜・スイセン・シャクナゲなど四季折々の花が楽しめるそうで、桜とスイセンを見ることができました。
「ぬるめ」と「あつめ」の回廊の間に間欠泉が出てくる「湯池」があります。
足湯に入りながら間欠泉が見られるのですが、間欠泉を見ることが出来たのですが、写真は撮れませんでした。
一定の間隔で出ているので写真も撮れるはずなのですが、一瞬の事なので反応できませんでした。
迫力があるので足湯に入りながらゆっくり待つことができますよ。
その他、源泉を飲むことができる「飲泉堂」や高低差を利用した温泉の滝「湯滝」や文豪たちの碑などが敷地内にはあるので、足湯だけではなく散策をしながら楽しむことができます。
電話 0287-32-3101
開館時間 9:00~18:00
休館日 木曜日
入館料 大人200円 中学小学生100円 65歳以上・身体障害者100円・未就学児無料
まとめ
- 「湯っ歩の里」はの本最大級の豊富な温泉をかけ流しにしている足湯施設
- 素敵な回廊式で木のぬくもりが感じられる建物
- 屋根がある建物なので、天候に関係なく足湯が楽しめる
- 「ぬるめ」「あつめ」の2種類の足湯が楽しめて、ベンチに座ってゆっくり楽しめる
- 迫力がある「間欠泉」は圧巻です
これからの時期は天候に恵まれてお出かけをするのには最高の季節となります。
新しい道路ができて、とても行きやすくなった塩原温泉郷に、木の香りとゆっくりとした時間を求めてリラックスをするために「湯っ歩の里」の足湯を訪れてみてはいかがでしょうか。
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